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手塚正己「警備員日記」 [読]

50も半ばを過ぎてから、やむなく警備員になった男の2年間の記録である。
本業は物書きだそうなので、多少の脚色はあるのだろうが、人物描写がとても面白い。慣れない仕事と、とんでもない同僚たちに振り回される日々に、もう辞めようとしたときその人に出会う。
どこの世界にも一生懸命に生きる人がいる。工事中の道路でクルマを誘導してもらうときは、せめて会釈をしなければ、と思ったことだった。

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