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平岡昭利「アホウドリと『帝国』日本の拡大」 [読]

明治新政権になって、日本がアホウドリの羽毛を求めてハワイ諸島から東南アジアまで進出していった過程が丹念に書かれている。
アホウドリを殺し尽くした後は、鳥糞(グアノ)の採集へ、そしてリン鉱石の採掘へと目的が変わっていく。それは一攫千金を狙う山師個人の野望から、必然的に大規模資本による植民地支配へと変貌していく。膨大な資料に基づく大変な労作だ。
それにしても、1800年代の終わり、わずか20年ほどの間に数百万羽のアホウドリが撲殺されたという。そして、残された50羽から奇蹟の復活を目指して保護に取り組む人たちがいる。同じ日本人だ。

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