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ハッピー「福島第一原発収束作業日記 3.11からの700日間」 [読]

明日で大震災から3年が経つ。テレビの番組などで見る限り、復興はほど遠いようだ。
これはフクシマで収束作業にあたっている作業員の方が書かれた本だ。事故発生当時から現場にいて、ツイッターで発信し続けてこられ、その2年分をまとめられた。
これを読むと、政府や東電の発表がいかに空々しく、未だに危機的な状況が続いていることが分かる。国策として進めてきた事業の後始末なのに、国を挙げての事故処理ではなく、公共事業の一つになってしまっているという指摘は鋭く、重い。
Fukushima50と称賛された一人の現場主任クラスの方のように思われるが、このような人たちが廃炉に向けて文字通り命懸けの作業をして下さっている。
ただ、使命感だけではいつまでも続くはずがない。作業に伴う被曝量が基準を超えれば働けなくなる。生活していけなくなる。それは彼らだけの問題ではない。彼らがいなくなれば作業に精通したベテランがいなくなり、収束が遅れ、危機がさらに増すことになる。出口はあるのだろうか。

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