SSブログ

ピエール・ルメートル「天国でまた会おう」 [読]

元日に本を読むなんて生まれて初めてかもしれない。暮れに読み始めたら、面白くて止まらなくなった。
舞台はフランス対ドイツの第一次世界大戦。フランス軍の3人の兵士が主人公だ。小心者の銀行員、大富豪の息子の芸術家、そして彼らの上官となる没落した貴族の跡取り。
戦争をバネに復活をもくろむ貴族と、彼の陰謀にはまった銀行員と芸術家が戦後のパリで生きる。金儲けに成功する貴族に対し、後遺症に苦しむ銀行員と芸術家。3人が交錯する物語はまったく予想できない展開になる。
抜群に面白かった「その女アレックス」の作者の作品。こういう小説はどういうジャンルにくくられるのだろうか。フランスでは冒険小説ともいわれているらしい。
題名は、敵前逃亡の汚名を着せられて処刑されたフランス軍の兵士が残した言葉からとられたという。「あの空で待ち合わせだ。神が僕らを結びつけてくれる。妻よ、天国でまた会おう・・」。

tengokude.jpg
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0