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乙川優三郎「ロゴスの市」 [読]

年に一度、ドイツのフランクフルトに世界中から新作の本が集まる。来場した出版業界やジャーナリスト達が他国の言語の作品を持ち帰り、自国の言語に訳されて理性の世界がつながってゆく。まさしく「言葉の市」だという。
英語に魅せられた男と女の物語。裕福な家に生まれた次男坊は翻訳家を目指し、再婚した母親の連れ子の娘は同時通訳者となる。「のんびり」の男と「せっかち」な女の不器用な愛の形が綴られる。抑制された簡潔な表現ながら、しみじみと余韻が残る。

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