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白川優子「紛争地の看護師」 [読]

国境なき医師団という存在を知ったのはいつのことだったろう。政府や民族の争いの果てに戦争に巻き込まれ、理不尽に死傷していく民間人をただ手当する人たち。
著者は団の手術室看護師としてたびたび中東やアフリカに派遣されていて、この八年間の経験が書かれている。ここにはマスコミでは報道されない生々しい現実がある。
医師団に入ったいきさつや、家族のこと、恋人のことも記されている。こういう人がいるんだ。応援せずにはいられない。自らの命の危険を承知で活動する原点は明快だ。
「『何もあなたが行くことはない』
 『日本でだって救える命はある』
 では、誰が彼らの命を救うのだろう」

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