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川越宗一「熱源」 [読]

コロナ退治のために、医療をはじめ多くの皆様が必死で戦って下さっているというのに、こちらは健康のためにと称して毎日散歩し、ブログを書く。自己嫌悪だ。
なんて言いながら今日も出かけた近場で、なんとミゾゴイを見た。もちろん初めてでルンルンなのだから、実にいい加減なものだ。
                  *
この本は樺太(サハリン)を舞台にした、アイヌとポーランドの男の物語。
明治維新後、日本人に同化を迫られるアイヌ人。ロシア占領下の母国で反乱を企てたとして流刑されたポーランド人。絶望的な中で彼らが必死に生きていく。
冒頭から引き込まれる。太平洋戦争で日本が敗戦を受け入れた後に樺太に侵入してきたソ連軍。その女兵士の話から始まって、時代が遡る。そして、最後は再び彼女が全く予想できないかたちで登場する。
実に面白かった。直木賞受賞にふさわしい。
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