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沼田まほかる「ユリゴコロ」 [読]

死期迫る父を見守る青年に、母の秘密が明らかになっていく。
殺人鬼の物語なのに、生々しい描写なのに、読後優しい気持ちになってしまう。無茶苦茶な設定だと思いながら引き込まれてしまうのは、作者の力量なのか、こちらが甘ちゃんなのか。「まほかる現象」とかいうキャッチコピーにしっかり乗せられている。
それにしても、奥付によれば作者は63歳でこれを書き下ろしたことになる。すごいなあ。

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