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重松清「峠うどん物語」 [読]

峠にある店の道向かいに斎場がある。身内の精進落としの席に出るほど親しくはなく、街へ出て酒を飲む気にもなれず、かといってまっすぐ自宅へ帰るのもちょっと、といった参列者が客になる。
この名物うどん屋を営む一徹者の老夫婦と、店を手伝う中学生の孫娘の目を通して死者を送る物語。
旨いうどんを食べたように、しみじみ、ほのぼの温まる。

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