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浅田次郎「降霊会の夜」 [読]

成仏できない魂を呼び寄せ、生者の口を借りて語らせる超能力者がいるという。
高度成長期に合わせて生きてきた団塊世代の主人公が誘われた夜、やって来たのは、封印したはずの少年時代の友達と、死んだはずの恋人とは違う女だった。
誰も裏切らず悔いなく生きた、という人間はおるまい。
前に読んだ「終わらざる夏」のような、読後の余韻はなかった。

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