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山本博文「これが本当の『忠臣蔵』」 [読]

間もなく討ち入りの14日。昔から忠臣蔵のテレビや映画、小説がでる度に感激したものだった。
この本はフィクションを入れず、刃傷松の廊下から浪士切腹後の遺族の状況までを、史料で綴っている。
浪士たちへの思い入れが興ざめしてしまうのではないか心配だったが、基本線は外れていないことがよく分かった。作家たちは皆、まじめに史料を踏まえている。
興味深かったのは、討ち入り前に家族に出した心情あふれる手紙が紹介されていること。収集されなかったものもたくさんあるに違いない。
日本人のDNAには義士の血が埋め込まれている。

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