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蓮池薫「拉致と決断」 [読]

北朝鮮に拉致されたご本人が当時や彼の地での思い、暮らしぶりを書かれたものである。
2002年10月に、子どもを人質に取られたまま、帰国した彼らの表情が喜びいっぱいではなかったこと、口ぶりが重かったことがよく分かる。
「問題は拉致を指令し、それを実行した人たちにある」として、一般民衆の貧しい生活には同情を寄せ憎しみを持っていない。これは救出活動における大切な視点なのだろう。
他の被害者についての言及がほとんどないのは、救出活動に影響が出るのを恐れているからだと思われる。

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