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池澤夏樹「アトミック・ボックス」 [読]

八月も終わる。広島をはじめ被災された方が多いが、こちらも雨の夏で例年よりは暑さはましだった。それでも心身ともに夏バテで、ブログを書くのも久しぶり。
瀬戸内の漁師がガンで死ぬ。漁師だったはずなのに、社会学者の一人娘にあてた遺書に、原爆に関する研究ノートがあった。
それを奪い返そうとする公安から逃れ、若き日の父をたどる旅が始まる。社会学の研究で訪れた島の老人達や、友達の助けを借りて東京を目指す。
国家の論理と人間の倫理、というようなこともあるのかもしれないが、波瀾万丈の冒険物語で実に面白かった。終わりもとてもいい。

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フクロウの巣箱作り [鳥]

「河内長野ふくろうの森プロジェクト」が始まった。フクロウの巣箱を設置して、保護・増殖をはかると同時に里山の環境を保全・再生しようというものだ。
今年度の事業の一つとして、子ども達の夏休みにフクロウと小鳥の巣箱を制作することになった。学校の会議室をお借りして、大人子どもあわせて26人が参加した。
材料はNPO法人森林ボランティアトモロスさんが事前に木材を裁断して用意して下さった。特定非営利活動法人日本バードレスキューの理事長さんの説明を聞いて工作にかかる。
子ども達は宿題をかねて小鳥用を、大人達はフクロウ用を作った。フクロウ用は重い。5kgは優にあるだろう。何でもそうだが、事前に材料を用意して下さるのは本当に大変だ。
今日作られた巣箱は12月に寺ヶ池公園に設置される。

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映画「ゴジラ」 [観]

アメリカが作る映画の恐竜はトカゲの化け物ばかりだ。前回のゴジラもひどかった。
ところが今回はすばらしい。スタイルもストーリーも正統ゴジラが鮮やかに復活している。
街を破壊し尽くしてしまいながらも、悪の怪獣をやっつけて、結果としては人類を助けるというもの。ゴジラの英語表記にはGODがつくんだなあ。
原発事故や高波などつらいシーンもあるが面白かった。ただ、せっかくのすばらしいゴジラの登場場面をもうちょっと増やして欲しかったなあ。

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