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瀬戸内寂聴「死に支度」 [読]

寂聴さんは今年92歳だという。月刊誌に今年の7月号まで一年間連載したエッセイをまとめた本だ。この小説、と書かれたところがあるので、身の回りを世話してくれる人たちの部分はいくらか飾りもあるのだろうが、題名とは裏腹に実に面白い。若々しい。
両親のこと、若いときに夫と子どもを捨てたこと、出家したときのこと、肉親や親しい人が亡くなったときのことも書かれていて、自伝になっている。
死と正面から向き合ってすごいなあ。

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「こげらつうしん」2014年12月号 [鳥]

河内長野野鳥の会の探鳥会が発表された。冬鳥がそろう。バードウオッチングが最も楽しい季節の到来だ。

*12月7日 金剛山    ウソ、アトリ、マヒワなど色鳥を探す
*1月4日  滝畑ダム   オシドリに期待
*2月1日  天野街道   小鳥から、カモ、ワシタカなど

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映画「インターステラー」 [観]

これは予想以上に面白かった。とてもよくできている。
ゼロ・グラビティーもよかったが、あちらは登場人物が二人で、宇宙の美しさが中心だった。こちらは愛の物語で、地球の汚染が進み、人類が新しい移住星を探すというもの。
相対性理論、重力、量子力学、五次元といった難しい話も出てくるが、何の知識もないのに何となく分かる。カメラワークが良いのだろうか、何度も思わず手に汗を握るという感じになった。
最初からさまざまな伏線が張られていて、それらが大きな意味を持つ。もう一度旅立つエンディングもすばらしい。

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寺ヶ池公園探鳥会 [鳥]

今日は河内長野野鳥の会の定例探鳥会だった。
場所は河内長野最大のため池。昨シーズンはレンジャクで賑わった。広報に案内を載せてもらい、一般市民の方にもバードウオッチングの楽しさを知ってもらおうという試みで、毎年行っている。
今年は池に水が貯められていなくて、カモが少なかったのが残念。それでも鳥合わせでは34種を確認した。
今日は快晴で暖かく、池の周りの木々が見事な紅葉だった。とりわけイチョウが美しく、好きな短歌を思い出したことだった。
 
  金色のちひさき鳥のかたちして銀杏ちるなり夕日の岡に   与謝野晶子

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健さんは友達いたのかなあ [思]

高倉健が逝ってしまった。83歳、悪性リンパ腫だったという。
若い頃に観たヤクザ映画から一昨年の「あなたへ」まで、一生を通して同じ俳優さんに楽しませてもらった。何という幸運だったのだろう。ありがとう。
肉親にも病気を知らせていなかった、というのもすごいなあ。さすが、健さん。合掌。

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大阪自然史フェスティバル [鳥]

15、16日の二日間、大阪市立自然史博物館で「大阪自然史フェスティバル2014」が行われた。
主に関西で活動している自然関連の団体が集まって活動を紹介し、市民の皆さんに、自然の現状や自然に関わる活動の楽しさを知ってもらうイベントだ。
河内長野野鳥の会も出展し活動を紹介した。子どもさんに立ち寄ってもらうために、ドングリにトトロの絵を描くコーナーを設け好評だった。大人向けには、鳥の漢字を偏と旁に分解して組み合わせるクイズを用意し、とても難解なのだが、アイデアに感心される方が多かった。
さて、来年はバードフェスティバル。同じような団体ばかりになるので、違いが際立ち立ち寄ってもらえる展示を考えなければならないなあ。

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佐々涼子「紙つなげ!」 [読]

森林の保護だ、リサイクルだ、と言いながら、その紙がどこで作られているのか知らなかった。
日本製紙石巻工場が日本で使われている紙の4割を生産しているのだという。その工場も大震災に襲われた。
再稼働はできないのではないかと言われながら、わずか1年で復活を果たした人たちのルポである。リーダーの強い意志と日本人の勤勉さがいかに大切かよく分かる。
そして、ただ彼らの賛美だけに終わらない。醜い日本人の姿や、被災された方の救いのない哀しみが伝わる。

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フクロウとミカン鳥 [鳥]

河内長野自然保護展が始まった。保護展などといかめしい名前がついているが、一年間の活動報告と鳥の工作物を展示している。市の文化祭と同列に扱ってもらえばいいのだが、色々いきさつがあるらしい。
雨のせいもあってか来場者は少なく閑古鳥が鳴いた。
河内長野野鳥の会のブースでは、フクロウとミカンが目玉になっている。今年、実際に使用された巣箱を目玉にした「河内長野ふくろうの森プロジェクト」の紹介と、ミカンを食べて鳥を作る工作をしてもらう。
明日はいい天気になって多くの人に来て欲しいなあ。

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