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映画「スポットライト 世紀のスクープ」 [観]

十数年前、多くの神父が信者の子どもたちを性的虐待し、教会がそれを隠蔽していたスキャンダルを暴いた新聞記事が出た。その「ボストン・グローブ」紙の特集記事欄、「SPOTLIGHT」を担当した記者達を主人公にした映画。
少しマンネリに陥りかけていたチームに、新任の編集長が忘れ去られそうな出来事を掘り下げるように指示する。そこに見えてきたのは、聖職者達の不祥事だった。
5人の記者達の地道な取材活動が描かれる。そこには暴力事件や権力の横暴も登場してこないが、もう少し教会側の対応を入れて欲しかったような気がする。アカデミー賞作品賞、脚本賞受賞という。

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柚月裕子「孤狼の血」 [読]

広島の暴力団抗争を舞台に、ヤクザ狩りに命をかけた刑事の物語。
新米の刑事が、暴力団対策課に配属される。そこで一匹狼の上司につき、違法捜査もいとわない手腕に戸惑いながらも惹かれていく。
途中から、題名通りに、刑事として鍛えられていく筋になるのだろうと思っていたら、最後にまったく予想しない展開になった。面白かった。

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ついにソウシチョウ [鳥]

熊本大地震の発生から6日経った。報道では被害は増すばかりだが何もしてやれない。
気晴らしに散歩に行った。キビタキとオオルリが来ている。今期初認で喜んでいたら、ソウシチョウがいた。外来種で、ここ数年の間に全国に広がっていると聞いていたが、とうとうここにも来てしまった。2羽でいたから繁殖するのだろう。場所は大阪府営長野公園丸山地区。ウグイスの生息環境と一致するというので心配だ。

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映画「ルーム」 [観]

本筋とは外れるが、閉じ込められた部屋から脱出した子どもを保護した女性警官が、辛抱強く話を聞き出して、犯人検挙に至るシーンがとても真に迫って感動的だった。
17歳で男に誘拐され納屋に閉じ込められる。生まれた子どもが5歳になったとき母と子は脱出に成功するが、本当の物語はそれからだった。
男の子はTV以外の世界を知らず、母は神経を病み、待っていた両親もまた傷ついていた。そんな彼らがいかにして復活していったか。

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乙川優三郎「ロゴスの市」 [読]

年に一度、ドイツのフランクフルトに世界中から新作の本が集まる。来場した出版業界やジャーナリスト達が他国の言語の作品を持ち帰り、自国の言語に訳されて理性の世界がつながってゆく。まさしく「言葉の市」だという。
英語に魅せられた男と女の物語。裕福な家に生まれた次男坊は翻訳家を目指し、再婚した母親の連れ子の娘は同時通訳者となる。「のんびり」の男と「せっかち」な女の不器用な愛の形が綴られる。抑制された簡潔な表現ながら、しみじみと余韻が残る。

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野口武彦「花の忠臣蔵」 [読]

「忠臣蔵」と聞くと心が騒ぐ。これは歴史学者が書いた本。
これまで小説を読んだり、映画やドラマで見た浪士達のエピソードについて、出典となった史料が紹介されている。
作家や脚本家達はそれらを踏まえて、ほぼ正確に書いてきたのだなと改めて感心した。ただ、それ以外に新しい点が見られなかったのが物足りない。
折しも、寺坂吉右衛門を主人公にした「最後の忠臣蔵」の再放送が始まった。楽しみだ。

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バットマンVSスーパーマン [観]

アメリカ漫画のヒーローが激突する。さぞかし面白いだろうと観にいった。前作の続きになるらしいのだが、さっぱり筋が分からなかった(涙)。
スーパーマンが、世界制覇をもくろむ悪に罠にはめられ、人類の敵とみなされる。バットマンが立ち向かい、あわやというとき真の敵に気付いて・・。というようなことだったかな。
魅力的な第3の人物が登場するので、続編があるのか、それともそちらが主人公になるのか。

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ツバメ来る [鳥]

今年はまだツバメを見ていないなと思っていたら、いきなり家に来た。去年、子育てした巣に止まっている。尾が長く、喉の赤みが強いので、オスだろう。
去年よりひと月早いが、ツバメは毎年相手を変えているらしい。去年は下の通りハラハラドキドキ大変だった。今年もがんばれよ。折しも桜は満開だ。
         *
5/3(2015) 2014年に猫に襲われて壊された跡に、巣作りを始める
5/18  産卵を1コ確認(1日に1コのペースで、中休みを挟んで、産む)
5/23  コシアカツバメに、卵を産むから先に落とされ、巣に寄りつかなくなる
6/6   再び姿を現したが、前のペアかどうかは分からない
6/11  1卵を確認
6/30  生まれる
7/22  5羽が巣立つ