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清武英利「しんがり 山一證券最後の12人」 [読]

創業100年の歴史を持ちながら21世紀を目前に倒産した、最大の証券会社の後始末を引き受けさせられた人たちを書いた本。
彼らへの敬意から自然に筆は賛美を含むものになるのだろうが、それを差し引いても、小説を読むように面白かった。義理と人情に忠誠心、日本人のDNAを見るようだ。
著者は読売ジャイアンツの球団代表のときに、オーナーに反旗を翻し名を馳せた。その「清武の乱」についてもぜひ書いてもらいたいものだ。

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映画「BFG」 [観]

スピルバーグ監督がディズニー作品を手がけた。心優しい巨人BFGと、孤児院の少女ソフィーの友情と、勇気を描いたファンタジー。
主役は、スピルバーグの前作「ブリッジ・オブ・スパイ」でソ連のスパイを演じて主演のトム・ハンクスを圧倒した、マーク・ライランス。
BFGは他の巨人から仲間はずれにされ、「夢の国」で集めた夢を調合し、人間の世界へ出かけては眠っている子どもたちにステキな夢を吹き込むことを仕事にしている。一人寂しく生きていたが、ソフィーと出会い、悪い巨人を退治するために二人で立ち向かう、というもの。
子どもよりも大人のための童話。

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大阪府立夕陽丘高等学校音楽科第20回定期演奏会 [観]

かつて演奏会の裏方をお手伝いした縁で、ありがたいことに毎年案内をいただく。
会場のNHK大阪ホールは定員の1400席が満席で、途中退出の人のチケットを待つ列ができるという盛況だった。
全員による第二部の客演指揮者は山下一史。「木星」と「オペラ座の怪人」というよく知られた曲目でとても盛り上がった。
今年もいっぱいパワーをもらった。若いということはすばらしい。

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「こげらつうしん」2016年10月号 [鳥]

ようやく夏も終わる。鳥見も再開しよう。河内長野野鳥の会の探鳥会の予定が発表された。
毎偶数月1日に発行される会報「こげらつうしん」の表紙に、向こう2ヶ月の探鳥会の予定が載る。バードウオッチング体験希望の方、大歓迎!
ただし、10月の行事については会員限定です。
               *
〇10月2日(日) タカ渡り探鳥会(五万人の森公園)
    いよいよタカの渡りも本番。終日、空を見上げてタカを待つ。
〇11月5日(土) 寺ヶ池
    河内長野広報に案内を載せてもらい、市民参加の探鳥会。
〇11月5、6日(土、日) 自然保護展(野鳥展)
    一年間の活動の報告と写真や工作物を展示する。
〇11月19、20日(土、日) 大阪自然史フェスティバル
    大阪市立自然史博物館が主催する催しに参加する。
〇12月3日(土) 延命寺
    大阪府営長野公園管理事務所と共催。6kmほど歩く。

祝・カープ優勝 [思]

広島カープが25年ぶりという優勝の瞬間を生放送で見られた。
先制ホームランを打たれながらも粘って勝利投手となった黒田が、新井と石原と泣きながら抱き合っているのも見せてもらった。
おめでとうカープ。それでもクライマックスシリーズは別だからね。今度は巨人だ。

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宮部みゆき「希望荘」 [読]

困った人を見捨てておけない男の物語。
一代で大企業を起こした会長の外腹の娘と結婚した杉村三郎は、数々の事件に巻き込まれ、あるいは自分で呼び込んで、妻の不倫を機に離婚し私立探偵となった。
記念の作品集は、彼が探偵となった経緯も含めて、4件の出来事が綴られる。
死んだはずの老女探し、「殺人」を告白して死んだ老人ホームの男の真実、行方不明になったそば屋の入り婿、大震災に巻き込まれたと思われる男の捜索。
いずれも背後に苦しい弱者がいて、そしてこの作者は常に彼らをあたたかく書く。いつまでも続けて欲しいシリーズになった。

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映画「後妻業の女」 [読]

高齢の男やもめの妻になり財産を乗っ取る。それも次から次に。
数年前だったか、ずいぶんワイドショーの種になっていた。原作はそれ以前に出版されていたということだが、欲と金、男と女、大昔からある話しだろう。
大竹しのぶの悪女ぶりも見事だが、喜劇仕立てになっていて、まあこれはこれでいいのだろう。

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