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佐川光晴「駒音高く」 [読]

藤井聡太の登場で将棋界が賑わう。ペーパー四段の一ファンとしても喜ばしい。
これはその将棋界にまつわる7作の短編集。将棋会館の掃除のおばちゃん、棋士を目指す子どもたち、夢を絶たれた少年、女性初を目指す少女と母親、恋する若者、観戦記者、引退する名棋士のエピソードからなる。
どれも優しさがあふれていて気持ちいい。ただ、現在の将棋には欠かせないAIに関わる話がないのが残念だが、それを引いても面白かった。

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