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9月入学 [思]

コロナ危機で様々な問題が起こっているが、子供たちが学校に入学するのを9月にするという話がにわかに注目され出した。学校で勉強できない高校生たちが、ネットで署名活動をはじめたのが広がりだしたという。
この話は昔からある。以前は、外国の制度にあわせたいというのが話の主流だったはずで、桜の入学式に思い入れのある当方としてはあまり賛同できなかった。
ただ、今回はみんなで真剣に考える必要があるように思う。学校が長期休校になって、学力の格差がますます広がる心配がある。
大きな社会変化があるときは新しい仕組みに変える好機かもしれない。今の4月入学制度は旧陸軍の徴兵制度に由来する、という新聞記事は象徴的なように思う。

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川越宗一「熱源」 [読]

コロナ退治のために、医療をはじめ多くの皆様が必死で戦って下さっているというのに、こちらは健康のためにと称して毎日散歩し、ブログを書く。自己嫌悪だ。
なんて言いながら今日も出かけた近場で、なんとミゾゴイを見た。もちろん初めてでルンルンなのだから、実にいい加減なものだ。
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この本は樺太(サハリン)を舞台にした、アイヌとポーランドの男の物語。
明治維新後、日本人に同化を迫られるアイヌ人。ロシア占領下の母国で反乱を企てたとして流刑されたポーランド人。絶望的な中で彼らが必死に生きていく。
冒頭から引き込まれる。太平洋戦争で日本が敗戦を受け入れた後に樺太に侵入してきたソ連軍。その女兵士の話から始まって、時代が遡る。そして、最後は再び彼女が全く予想できないかたちで登場する。
実に面白かった。直木賞受賞にふさわしい。
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河内長野野鳥の会探鳥会4-6月は中止 [鳥]

コロナ禍でうっとうしい日々だが、今日はご機嫌な一日だった。
寺ヶ池公園に設置されているバードバスを掃除した後、初めて通った河内長野駅近くの裏通りで一膳飯屋を見つけ、入ってみたら大当たり!
カウンターと椅子席は2卓だけの狭い店だが、いわゆるお袋の味というやつで、各種定食にコーヒーがついて800円。うまいし、おかみさんが愛想いい。うろ覚えだが山仲食堂だったか。
帰り道の川沿いでは、カワセミが餌を取り、カルガモのペアが雄雌がわかるように並んで泳ぎ、セグロセキレイとハクセキレイが求愛のディスプレイフライングを繰り返す。楽しかった。
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河内長野野鳥の会の探鳥会は中止された。毎偶数月1日に発行される会報「こげらつうしん」の表紙に、向こう2ヶ月の探鳥会の予定が載るが、今月号には緊急事態が宣言される前に、中止のお知らせ文が同封されていた。
探鳥会自体は屋外で行う散歩の延長で、大声でしゃべり合うわけでもなく、心身のリフレッシュに役立つと思われるが、今の社会状況ではやむを得ないのだろう。
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突撃!キセキレイ [鳥]

満開になった近所の桜を見に行ったら、キセキレイに出くわした。
バックミラーに映った自分の姿を、縄張りに侵入してきた、敵と間違えて攻撃している。昔、ジョウビタキが同じようなことをしてるのを見たことがあるが、他の鳥でもするのだなあ。
あまりにしつこいので、かわいそうなって追い払ってやったが、またやって来て突撃するのだろう。

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高田川の桜 [遊]

奈良県大和高田市にある桜の名所の一つを観に行った。
毎年、クルマで通り過ぎるだけだったのだが、今年は初めて川沿いを歩いた。思っていたのとは違って、コンクリート三面張りで大きな鯉が泳いでいた。
桜は、戦後まもなく植えられたのだろうか、皆老いていたが見事に満開だった。まさしく「桜ばないのち一ぱいに咲くからに」の歌の情景だった。
屋台もなく、人も少なく、コロナ禍で今年は何もかもさみしい。ただ、中国語をしゃべっていたように思われる、若い女性の二人連れがスーツケースを引っ張りながら、さかんに写真を撮っていた。
鳥も、ヒドリガモ6羽とオオバン1羽が近寄ってきた。餌をやる人がいるのだろう。

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天童荒太「巡礼の家」 [読]

苦しみと悲しみを抱えてさまようお遍路さんのための宿が道後温泉にある。
災害で両親が行方不明となった少女が、預けられていた親戚から逃げ出して、この宿の女将に助けられる。
彼女がこの家での経験を通して強く育って行く物語。
いつも弱い者に寄り添う作者の本領が発揮されたとてもいい小説だ。前作の「ペインレス」が今ひとつだったので、よけいそう思う。
「みんな生まれて死ぬまで、幸せと救いを求めて、この世を旅する巡礼じゃ」

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