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佐々木譲「警官の酒場」 [読]

すっかり小説を読む根気もなくなってきたが、これは久々に一気読みだった。反骨の佐伯警部補チームが活躍する、北海道警大通警察署シリーズの最新作。
闇ネットで集められた犯罪者達が強盗を指示され、殺人を犯してしまう。盗難車の捜査をあてられた佐伯や、スマホを取られた少女を担当した小島巡査部長がその事件に関わることになり、最後は彼らの憩いの場が舞台になる。
これでシリーズは終わってしまうのだろうか。新しいステージで続けて欲しいなあ。

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トルストイ「戦争と平和」 [読]

二年がかりでようやく読み終えた。この歳になってこんな大作を手に取ったのは、もちろんロシアがウクライナに新たな侵攻を始めたからだが。
世界制覇を目論むナポレオンがモスクワに攻め入り、そして敗退した戦争を舞台に、ロシアの貴族の若者達が戦闘と恋愛を通して成長していく物語。
ときおり挟まる著者のうんちくは読み飛ばして、思っていた以上に面白かった。
だが、「人間はなぜ戦争をするのか」という究極のところは読み取れなかった。

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永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」 [読]

いい小説を読むと心が澄む。
江戸は木挽町にある芝居小屋の横で、若侍が父の仇討ちを果たす。それを「見届けた」5人の小屋職人がいた。彼らの「証言」から、事の顛末が明らかになり、そして彼ら職人達の生き様が綴られる。
心にしみる、のではなく鷲づかみにされ、そして癒やされる。この本は山本周五郎賞と直木賞をダブル受賞したが、できることなら本屋大賞も取って、より多くの人に知ってもらいたい。

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宮部みゆき「ぼんぼん彩句」 [読]

著者は親しい人たちとBBKなる会を主宰しているらしい。この「ボケ防止にカラオケを楽しむ」会が、句会を開くことにもなった。
そこで詠まれたメンバーの句を題材にして短編小説が生まれた。俳句雑誌に掲載された12編が収録されている。
この人のアタマの中は一体どうなっているのだろう。ただただ感嘆するばかり。

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武田頼政「桜華」 [読]

防衛大学校とは自衛隊の幹部を養成する学校であり、学生でありながら給料も支払われているのに、卒業後、民間に就職する者が相当数いるらしい。
実に複雑な気持ちでいたのだが、その防大を卒業して自衛隊で働いている女性にインタビューした本である。9人の幹部が登場する。
必ずしも最初から「国を守る」という意識で入学したわけでもない彼女たちが、いかにして現在に到ったか。とても面白かった。

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武田葉月「インタビュー ザ・大関」 [読]

横綱照ノ富士が復活優勝し、次の大関を狙う4人の関脇も活躍して大相撲夏場所は大いに盛り上がった。
カド番大関の貴景勝は辛くも陥落を免れ、そして、新大関・霧馬山が誕生する。
その大関経験者23人(現役も)から聞いた話がまとめられている。上の横綱を目指しながら、どんな思いで相撲を取っているのか、とても面白かった。
これまで、平幕に落ちても引退しない力士達を複雑な思いで見ていたが、大変失礼なことだった。

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武田淳志・伊藤亜衣「ある行旅死亡人の物語」 [読]

行旅死亡人とは病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明しない死者のこと。引き取り手を待つために官報で公告される。2020年7月30日に以下の記事が載った。
「国籍・住所・氏名不明、年齢75歳ぐらい、女性、身長約133㎝、中肉、右手指全て欠損、現金34,821,350円」
このミステリアスな人物が誰であったのかを共同通信の記者二人がつきとめた記録である。まるで小説を読むような面白さだった。

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池澤夏樹「また会う日まで」 [読]

旧海軍軍人にしてキリスト教徒、そして天文学者として明治、大正、昭和の時代を生きた、秋吉利雄の生涯を書いた小説。
新聞連載のときから毎日が楽しみだったが、通読して改めて面白かった。
人としての生き方、家族の愛が、日本の近代史を背景に綴られる。作者は主人公の遠縁にあたるらしい。

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クリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」 [読]

無法者の血筋で父親を知らない13歳の少女ダッチェスは、6歳の弟ロビンの面倒を見ながら、薬物とアルコールに溺れる母親スターと暮らす。
そんな彼らを見守るのが警官ウォーク。生まれ育ったカリフォルニアの海岸街でひとり治安を守るが、親友ヴィンセントが過去にひき逃げ事件を起こし、出所を待ちわびる。
そして、ヴィンセントが帰ってきた後、新たな悲劇が発生する。
原題は「人は終わりから始める」。犯罪小説なのだが、絶望の中で生きるしかない人々と、彼らを支えようとする人たちが愛情あふれる筆致で綴られていく。
この小説は多くの人に知って欲しい。紹介してもらった幸運に感謝し、こころから思う。

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ジェフ・フレッチャー「SHO-TIME 大谷翔平」 [読]

大谷翔平が野球するのを見ると心が躍る。
2018年に鮮烈なMLBデビューを果たしたものの、二度の手術を経て辛い2シーズンを送った。しかし、昨年と一昨年の活躍で一気にスーパースターになった。
この本は、入団以来、大谷を取材し続けてきた新聞記者が書いた本。本人の様子や関係者の話がふんだんに盛り込まれ、活躍する節目となった試合も綿密に再現されていて、とても面白かった。ひとつだけ、俊足の走塁に関する記述がないのが残念ではあるが。
間もなく今シーズンが始まる。まずはWBCの優勝、そして何かタイトルを取って欲しい。
今年も毎日応援するぞ(テレビの前だけど)。
                  *
大谷はみんなの孫よ敬老日  多田 敬(2022年9月25日 朝日新聞「俳壇」)


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大沢在昌「黒石」 [読]

1991年に第1作が刊行された新宿鮫シリーズの第12作。前作「暗躍領域」の続編になる。
中国残留孤児の二世、三世達のネットワークが悪の組織に変貌していくのに対し、「青臭い正義感の塊」鮫島が立ち向かう。今回も面白かった。
良き理解者だった課長が殉職したあと、着任した女性警視とも気持ちが通じるようになり、さらに後輩ができた。もちろん、鑑識の藪も健在だ。
もう一人の好きなヒーロー、合田雄一郎は年齢を重ねた姿を見せ始めているのに対し、キャリアの鮫島は生涯現役の刑事でいるらしい。楽しみはまだまだ続く。

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逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」 [読]

この本は、ロシアがウクライナに侵攻するなど思いも寄らなかった1年前に出版され、今年の本屋大賞を受賞した。
第二次世界大戦でソ連がナチスと戦ったとき、ロシアの山村で親を殺された少女が復讐のために狙撃手として育っていく物語。
戦闘シーンがリアルに表現され、兵士達の友情が熱く描かれる。そして、最後の標的は衝撃的なものとなる。
人間同士が戦争をしない時代は果たしてくるのだろうか。

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宮部みゆき「子宝船」  [読]

本所深川で暮らす二人の孤児の物語。岡っ引き見習いの北一と、暗い過去を抱える喜多次が事件を解決する「きたきた捕物帖」の第二弾。
今回は赤ちゃんを亡くした親たちの哀しみが引き起こす騒動と、親子3人が殺される事件。人間の妬みがそれらを引き起こしていく過程が、著者のいつもように、丁寧に明かにされていく。
「著者が生涯書き続けたいと願う新シリーズ」という宣伝通り、新しい脇役達も登場し、北一が成長していく楽しみな物語になった。
この人の作品では、探偵の「杉村三郎シリーズ」と、時代物の「三島屋変調百物語シリーズ」も待ち遠しく、そちらはどうなってしまうのだろうと心配したりする。でも、きっとマルチで書いてくれるのだろう。

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越谷オサム「たんぽぽ球場の決戦」 [読]

プロ野球もMLBも大詰めだが、面白い野球の小説を読んだ。
将来を嘱望されていた高校球児が挫折し、引きこもり状態となってしまう。見かねた母親の提案で、市民を対象にした野球教室を開くことになる。
様々な老若男女が集まり、かつての相棒の助けを借りて、成長していくという物語。とても楽しい本だが、野球をしたことがない人には面白さ半減かな。

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柚月裕子「チョウセンアサガオの咲く夏」 [読]

「検事の本懐」を読んで好きになった著者の作品集。2012年から2022年までに発表された、11の短編が収録されている。
著者の興味の方向や、物語を展開していく方法などが垣間見えるようでなかなか面白かった。
好きになれないものもあったが、一番気に入ったのは高校時代の恩師の葬儀で同級生に会う「ヒーロー」。あの佐方貞人検事とコンビを組んだ、検察事務官の増田陽二が主人公だ。

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今村翔吾「賽王の楯」 [読]

織田信長の浅井攻めによって肉親を殺された少年が、石垣作りの名人となる物語。
ライバルは、鉄砲の威力により戦の代を終わらせようとする、元武士の鍛冶屋。秀吉亡き後の大津城を舞台に攻防戦が繰り広げられ、なかなか面白かった。
近々、著者による新聞の連載が始まるらしい。当地の英雄、楠木正成親子が主人公とのことで楽しみだ。

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小泉悠「現代ロシアの軍事戦略」 [読]

ロシアの現在の軍事力と、NATO(西側)に対する戦略を詳細に明らかにしたこの本は、昨年2月に書き上げられた。そして、ロシアはその通りにウクライナで戦争を始めた。
ロシアは帝国として人民を支配し、自ら国家の暴力を放棄する意思はない。プーチンの後にはさらなるプーチンが登場するという。
一体どうすればいいのだろう。

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上橋菜穂子「香君」 [読]

遙か昔、人々を貧困から救った神の米があった。
この米をもたらし、香りで森羅万象を知ることができる生き神「香君」の庇護のもとで、発展を続ける帝国がある。あるとき、その神米に虫害が発生し、飢饉が目前に迫る。
かつてこの帝国から追われていた地方の王国の娘は、人波外れた臭覚をもち、「香君」に仕えながらその米に秘められた謎に迫っていくことになる。
いつものようにハラハラしながら面白く、そしてハッピーエンドなのになぜか哀しみが残る。上橋ワールドそのものだ。

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米澤穂信「黒牢城」 [読]

時代小説と推理小説が合わさって、めちゃくちゃ面白かった。今年度下半期の直木賞受賞作。
織田信長に謀反した荒木村重が有馬で籠城し、羽柴秀吉の使者として説得に訪れた黒田官兵衛を地下牢に閉じ込める。
場内で次々に起こる奇っ怪な出来事を、家臣の結束を乱さないために、官兵衛の助けを借りて解決するが・・・。最後の最後までゆっくり読む方がいい。予約して半年待ったかいはあった。

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堀川惠子「暁の宇品」 [読]

アメリカが日本に原子爆弾を落とすとき、目的とする都市は最初から広島に決まっていたという。
それは、旧日本陸軍の兵站の拠点が広島にある宇品(うじな)港だったかららしい。軍港といえば海軍のものと思い込んでいたが、島国の日本が海外で戦争をすれば、兵員の輸送はもとより、物資や兵器の運搬に船は欠かせない。
これは、その軍港の管理に奔走した最高司令官たちの跡を追ったドキュメント。大変な労作だが、小説を読むようだ。A新聞の賞を取ったことで知った。
いかに無謀な戦争だったかが、あらためて教えられる。そして、これからも資源を海外に頼らざるを得ない我が国にとって示唆に富む本だ。

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絵本「悲しみのゴリラ」 [読]

夫を亡くした新聞記者のコラムで知った絵本。表紙の裏に記された紹介文から。
            *
ママを亡くした男の子。
ゴリラが現れて、
そっと寄り添います。

「ママは どこにいったの?」
「どうして ママはしんだの?」
「いつになったら かなしくなくなるの?」
男の子の問いかけに、
ゴリラは一つひとつ、
答えていきます。

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東野圭吾「透明な螺旋」 [読]

警視庁の敏腕刑事と、その友人の物理学者が殺人事件を解決するガリレオシリーズの新作。
漂流している射殺死体が発見され、行方不明として届けが出されていた者とわかる。しかし、届け出た女が消息を絶ち、誰かと一緒に逃亡しているような事態になる。
今回は事件に関連する超常現象は起きず、ガリレオ博士は全く思いもよらない形で登場する。題名の意味を予感させるプロローグから一気に読ませられ面白かった。少々「軽い」感じは残ったが。

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ディーリア・オーエン「ザリガニの鳴くところ」 [読]

今より露骨な人種差別時代のアメリカ、ノースカロライナ州の海辺の湿地が舞台。町の中心部から外れたその場所には、貧しい人々が集まる。
「湿地の少女」と呼ばれる主人公は親、きょうだいに捨てられ、小さな店を営む黒人夫婦に助けられながら、自然の中で一人ひっそりと生きる。
学校に行けない彼女に字を教えてくれる少年がいて恋を知るが、彼が進学のために去り、町で評判のプレーボーイが近づく。そして事件が起こる。
愛の物語としても、サスペンスとしても実に面白かった。
全編にわたって自然の素晴らしさが綴られ、野鳥が魅力いっぱいに登場する。

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いとうせいこう「福島モノローグ」 [読]

東日本大震災で亡くなった人たちの思いを、残された人たちに、ラジオのディスクジョッキーになって語り続けた「想像ラジオ」の著者。
今度は残された人たちの思いをひたすら聴き続けた。その中の女性たち八人の話が収められている。
水俣病を告発しながら、人間の尊厳と希望を示した、石牟礼道子の「苦海浄土」を思い出させる。

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チェーホフ「ワーニャ伯父さん」 [読]

遙か昔、高校生だった頃、世界史の先生がさかんにチェーホフの話をした。感化されて「桜の園」を読んだがよく解らなかった。それはそうだろう、若造には人生の機微は難しい。
映画「ドライブ・マイ・カー」を観て思い出し、図書館へ行った。
帝政ロシアの時代、著名な教授一家の領地を管理するワーニャおじさんが、教授夫妻の帰国によって振り回されたあげく、やがて空しくもとの生活に戻っていく。
姪っ子の切ないが優しい言葉は、これからも生きていくしかない者への応援歌のようだ。

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佐藤賢一「最終飛行」 [読]

フランスの著名な作家、サン・テグジュペリを主人公にした小説。
第二次世界大戦で祖国をナチスドイツに占領され、アメリカに逃れてから再起を図る。
愛人を多く作り、仲間としゃべりまくり、40歳を過ぎてなお、現役のパイロットとして戦うことを求め奔走する。
そんな大男の姿が魅力的に描かれる。彼の代表作と言われる「夜間飛行」や「星の王子さま」は名前しか知らなかったが、これを機に読んでみよう。

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ハンナ・ティンティ「父を撃った12の銃弾」 [読]

一人娘とアメリカをあちこち移動しながら暮らす男には銃弾の傷跡がある。亡くなった母方の祖母が住む地に定住しようとして、漁師として働き始める。
娘の成長と、父親の過去が交互に綴られ、思いがけないクライマックスを迎える。
2段組で360ペジージの長編だが、一気に読め実に面白かった。

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河合香織「分水嶺 コロナ対策専門家会議」 [読]

テレビによく登場する、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長には警護がつけられているという。飲食店の営業時間制限や酒類提供禁止の政策に対する逆恨みが多いらしい。
まもなくオリパラが始まるが、その尾身会長が「このパンデミック下では、開催はあり得ない」と公言した。「御用学者」と思っていた不明を恥じ、襟を正して読んだ本。
現在の分科会の前身となるコロナ対策専門家会議が昨年2月に設置され、7月に解散するまでのドキュメント。作者の意見は極力抑えられ、専門家たちの言動が時系列に綴られている。
彼らがいかに真摯に取り組んできたか、そしてその成果が充分に政策に生かされない状況が明らかにされる。
いったいこの先、コロナはどうなっていくのだろう。

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堂場瞬一「沈黙の終わり」 [読]

千葉と埼玉の県境となる江戸川の河川敷で女児の遺体が発見される。
新聞の千葉支局で定年間近のベテラン記者と埼玉支局の気鋭の若手が、過去30年間に両県にまたがる同様の事件が発生していたことを突き止める。しかも、充分に捜査が尽くされていないことに気づく。
著者は新聞記者の経験があるらしい。昨今、新聞の衰退が言われるが、障壁に負けず悪を追求する本来の姿勢を取り戻して欲しい、という悲鳴のようなものがにじみ出ている。
実に面白かった。

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宮部みゆき「魂手形」 [読]

三島屋は江戸の袋物屋で、風変わりな百物語をしていることで知られる。晩に大勢が集まって怪談を披露するのではなく、一人の話し手が奇っ怪な物語を主人公の富次郎だけに話す。
そのシリーズの7冊目となる今回は、火消しで名高い藩の秘密「火焔太鼓」、屋台で団子を売る娘の母親の「一途の念」、恨みを持って死んだ魂を成仏させる「魂手形」の3話。
いつものことだが、この人の頭の中には一体どれだけのアイデアが詰まっているのだろう。
「魂手形」の最後には、富次郎の前の聞き手だった従妹おちかにかかわる亡霊も出てきて、物語はまだまだ続く。

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