私が子どもの頃を過ごしたのは、三重県と奈良県、そして和歌山と3県にまたがる県境の山奥だった。
魚といえば干物が中心で、冬季はサンマになる。それが開きではなく、丸干しだ。
大阪ではなかなか手に入らないのだが、田舎から送ってきてくれた。
開きでは味わえない、はらわたの苦みが何ともうまい。熱燗だとなお旨い。
小さい頃は身しか食べられなかったのだが、年をとったということだ。