2014年11月30日 - 読 寂聴さんは今年92歳だという。月刊誌に今年の7月号まで一年間連載したエッセイをまとめた本だ。この小説、と書かれたところがあるので、身の回りを世話してくれる人たちの部分はいくらか飾りもあるのだろうが、題名とは裏腹に実に面白い。若々しい。両親のこと、若いときに夫と子どもを捨てたこと、出家したときのこと、肉親や親しい人が亡くなったときのことも書かれていて、自伝になっている。死と正面から向き合ってすごいなあ。