二年がかりでようやく読み終えた。この歳になってこんな大作を手に取ったのは、もちろんロシアがウクライナに新たな侵攻を始めたからだが。
世界制覇を目論むナポレオンがモスクワに攻め入り、そして敗退した戦争を舞台に、ロシアの貴族の若者達が戦闘と恋愛を通して成長していく物語。
ときおり挟まる著者のうんちくは読み飛ばして、思っていた以上に面白かった。
だが、「人間はなぜ戦争をするのか」という究極のところは読み取れなかった。