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パオロ・ジョルダーノ「コロナの時代の僕ら」 [読]

コロナの第2波は、新聞で読むなどの限りでは少し収まってきているようにも見えるが、実際のところはどうなのだろう。さっぱりわからない。こちらも少し疲れて、麻痺してきた。
この本はイタリア人の科学者で、作家としても人気のあるらしい人が書いたエッセイ集。中国の次に感染が広がったイタリアで、2月末から3月にかけて、コロナと向き合った日々を綴っている。
感染の広がりをビリヤードの玉突きに例えてわかりやすく解説し、収束に向かう道筋を示している。そして、今回の禍は、人類が便利さを追求して環境破壊を続けている結果であり、このままではコロナが収束した後も再び新たな脅威が襲ってくると警告する。
そのときのために大切なことは、今回の出来事を通じて私たちが知ったことを、決して忘れないことだという。政治家や専門家たちの言動、行政施策の功罪、医療や介護関係者への感謝と彼らに対する誹謗や中傷、感染者への差別等々。いろいろな示唆に富む本だ。
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