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映画「鹿の王」 [観]

数年前に本屋大賞を受賞した上橋菜穂子の作品をアニメ化したもの。
中世のヨーロッパを思わせる地が舞台。小さな王国を侵略しようとする帝国が、謎の病(ウイルス)の発生によって果たせず、小康状態にある。王国の反乱軍の首領が、そのウイルスの抗体を持つ伝説の戦士を迎えて反撃に出ようとする。
原作は文化と医療、ウイルスと抗体、生態系と人間などの問題を、愛と冒険を絡めた壮大な物語だった。
やはり2時間のアニメではとても表現できるものではなく、子どもには難しく、大人には物足りない。これでは上橋ワールドの素晴らしさが伝わらないのではないか。残念だ。

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銅はうれしい、銀はくやしい [思]

北京冬季オリンピックが終わった。コロナと寒さを口実に、テレビの前に座り続けた二週間だった。
メダルを取れた人たちにはおめでとう。メダルには届かなかった人たちにもありがとう。お疲れ様でした。
いっぱい楽しませてもらった。スポーツは素晴らしい。

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米澤穂信「黒牢城」 [読]

時代小説と推理小説が合わさって、めちゃくちゃ面白かった。今年度下半期の直木賞受賞作。
織田信長に謀反した荒木村重が有馬で籠城し、羽柴秀吉の使者として説得に訪れた黒田官兵衛を地下牢に閉じ込める。
場内で次々に起こる奇っ怪な出来事を、家臣の結束を乱さないために、官兵衛の助けを借りて解決するが・・・。最後の最後までゆっくり読む方がいい。予約して半年待ったかいはあった。

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「寒い中、ありがとうございました」 [思]

オリンピックどころではない、という人たちに申し訳ないと思いつつもテレビから離れられない。
昨夜、女子モーグルの川村あんりは5位だった。金メダルを期待される重圧の中で、さぞ残念だったろう。
取材を受けるのも辛かったろうに、何と最後にインタビュアーに対し「寒い中、ありがとうございました」と言った。信じられない。これが失意の中で17歳が言えることだろうか。
本人の素晴らしさは言うまでもないが、このように育てられた親御さんにも敬服する。こちらこそ、ありがとう。

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羽生九段A級陥落 [思]

北京オリンピックが始まってテレビ漬けの毎日だが、一昨日、将棋の羽生善治九段がトップ棋士の証である順位戦A級から陥落したのはショックだった。
「観る将」なる言葉も生まれるほど、五冠を目前にした藤井聡太の登場で、将棋ブームらしい。その陰で、かつての天才中学生棋士が苦境に立っている。2017年に竜王に復位し国民栄誉賞も受けたが、その後、タイトル通算100期を前にして藤井と入れ替わるように低迷している。
同じ永世名人の資格を持ちA級から落ちた現役の二人、谷川浩司はA級復帰を目指すも未だ果たせず、森内俊之は順位戦から引退してしまった。将棋は頭脳と体力を使うスポーツだけに、50歳を過ぎると苦しいのだろう。
しかし、巨人・大山康晴は60歳を超えてもタイトル戦に登場し、亡くなるまでA級在位を保った。羽生もそれを目指して再起して欲しい。

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