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柚月裕子「検事の信義」 [読]

お気に入りの作家の一人、柚月裕子の新刊(とはいっても出版されたのは半年も前だが)。
「罪をまっとうに裁かせることが正義」を信条とする検事、佐方貞人シリーズの4編。ただ、これまでとは様子が少し違って、3編は苦悩する佐方が描かれる。
上司の不祥事がからむ「裁きを望む」、警察内部の不祥事がからむ「恨みを刻む」、検察内部の不祥事が絡む「正義を質す」。作者も年輪を重ねた、ということか。
それでも、最後の「信義を守る」は佐方貞人の本領を発揮させたものなっている。認知症の母親を殺害し、逃亡しようとした息子の裁判を担当した佐方がたどり着いた真実とは・・・。

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