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東野圭吾「クスノキの番人」 [読]

パワースポットとして人気のある楠の大樹には、夜に密かに訪れて祈る、というもう一つの大切な役割があった。
その管理を任された私生児の若者が主人公。経験を重ねるうちに楠の大きな力が明らかになってくる。
殺人事件は出てこない。とはいえ、そこはミステリー作家、最後までいろいろな仕掛けがある。
「ナミヤ雑貨店の奇跡」のように、とてもあたたかな気持ちになる作品だ。

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