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映画「人生の特等席」 [観]

凄腕のMLBのスカウトが、老いて緑内障におびえ、オシッコに悩まされる。男やもめで育てた娘は弁護士として自立しそうだが、親子の溝が埋められない。
そんな彼らが、最後になるかもしれないスカウト活動に、力を合わせる。
できすぎだが、クリント・イーストウッドがこんな役をするとは思わなかった。健さんにもこういう枯れた役をしてもらいたいものだ。
それにしても、さすがアメリカ人は野球のシーンを撮るのがうまいなあ。

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イーユン・リー「黄金の少年、エメラルドの少女」 [読]

中国人でアメリカ在住の女性作家の短編集。
題名は「金童玉女」の英訳のようで、中国で理想のカップルのことをこう呼ぶらしい。
そうであれば、困難に立ち向かう、新しい中国の人たちの物語、と思ったがまるで違う。中年を迎えた知識人の男女たちの孤独が書かれた9編である。
物語の終わりに光りがあるような、ないような・・・。

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大仏さまのお腹 [遊]

連休は富士山を見に行った。
のに、雨で往きも復りも見られなかった。今年はよほど精進が悪かったのだろう。まあ、楽しみはまだ続く、ということにしよう。
鎌倉の大仏様も見に行った。修学旅行で見て以来、ん~十年振りだ。今回は身体の中にも入らせてもらった。頭でっかちは覚えていたが、よく見ると腹も出ているなあ。

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映画「任侠ヘルパー」 [観]

年金や生活保護の受給者を集めて狭い部屋に押し込め、金をむしり取る貧困ビジネス。お年寄りを介護する問題も絡んで深刻な問題だ。そこにヤクザが資金源にするため絡んでくる。
足を洗えなかったムショ帰りが老人施設の管理を任される。要介護の人たちと接するうちに、彼らの自立を助けようとするが、余計なことだと組につぶされる。反攻に出た男は・・・。
スカッとしない。身につまされる。

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晩秋の金剛山 [鳥]

なんやかんやで鳥見はご無沙汰だった。朝から思い立って出かけた。
ロープウェイを降りるなりオオマシコ3羽、ウソ1羽、ルリビタキ1羽! 何と何と幸先がいい。と思いきや、後はさっぱりだった。写真を撮るほどゆっくり見せてはくれず、デジカメでエナガの証拠写真を撮るのが精一杯。今年は冬鳥が多い、という話なのになあ。
ブナの紅葉は終わっているし、杉ばかりなので鳥が見られなければ、あまり楽しい山でもない。

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映画「北のカナリアたち」 [観]

北海道の離島で小学校の教師をしていた頃の教え子が殺人事件を起こす。
ある事故がもとで教職を追われた彼女が20年ぶりに島に戻る。再会を果たした教え子たちにもう一度力を与え、自分自身も救われる。
吉永小百合の映画を最後に見たのはいつだったか。下手なキスシーンはショックだったが、いつまでも変わらず、若々しい。きれい。ただ、これからどんな役をしていくのだろう。余計な心配をしてしまう。

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宮部みゆき「ソロモンの偽証」 [読]

クリスマスイブに中学校で2年生の男子が墜落死する。
「いじめ」が取りざたされ、一部のマスコミが騒ぐが、単なる自殺として収束に向かう。しかし、教師たちの一歩的な幕引きに同級生たちは納得しなかった。夏休みの課題研究として取り上げ、札付きのワルを被告にして、学校で模擬裁判を始める。
「いじめ」について痛ましい事件が続くが、この作品は1990年を舞台にして、2002年から2011年まで10年にわたって月刊誌に連載された。全3巻、2000ページを超える大作なのに、最初から最後まで、心の闇に向かい合いながら子どもたちを温かく書く姿勢が全くぶれない。壮大な構想力、強靱な精神力に脱帽する。
この作品をミステリーだ、何だと分類するのは全く意味のないことだが、書名の意味が今ひとつわからない。もう一度、姿勢を正して読み直せということかもしれない。

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鳥の貝合わせ [鳥]

一昨日の大阪自然史フェスティバルで展示した作品。
工芸のとても上手な会員さんがいる。石ころにアクリル絵の具で絵を描くことで知られた女性で、日本古来の遊び、貝合わせに鳥を組み合わせて下さった。
ハマグリに雄と雌の絵を描いて、「神経衰弱」をする。何とも優雅なものである。
鳥好きの人は皆立ち止まっていかれた。

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大阪自然史フェスティバル2012 [鳥]

関西で活動する自然関連のサークル、 地域の自然保護団体等が一堂に会して出展するお祭が大阪市立自然史博物館で行われた。
100を超える官民の団体が参加し、河内長野野鳥の会も参加した。お隣のブースが特定非営利法人日本蝙蝠研究所で、お向かいは大阪石友会という鉱物に関する趣味の会。いや、実に様々な団体があるものだ。
日頃は野鳥に関するつきあいばかりになってしまうので、とても新鮮な感じだった。とはいえ、2週連続で同じ催しになり少々疲れた。

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映画「黄金を抱いて翔べ」 [観]

銀行の地下の金塊を強奪する。
メンバーの出会いを省略して、計画の遂行と、邪魔立てする奴らの排除が映される。それが余計に不安を煽り、悪人の話なのに、思わず応援してしまう。
主演は妻夫木なのだそうだが、東方神起は別にして、脇役たちに食われてしまっている。特に、浅野忠信がすごい。
原作が発表されてから20年を超えて映画化されたのだが、全く古びていない。それに、なんといっても舞台が大阪だ。堪能した。
次は合田雄一郎が見たい。

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河内長野市自然保護展 [鳥]

昨日、今日と河内長野市主催の自然保護展が行われた。
河内長野野鳥の会は、市の自然保護協議会の下部組織、という形になっていて、毎年発表をする。1年間の活動報告と、会員さんの鳥に関する作品を展示する。いわゆる大人の文化祭である。
活動報告は例年と同じようなものになってしまうのだが、作品は毎年新しい。今年は新入会員の方の作品が多く出されて賑わった。

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池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」 [読]

日本シリーズも佳境に入ったが、プロ未満・アマチュア以上のレベルとして、社会人野球がある。最近こそ独立リーグができたが、プロ野球予備軍の位置づけは変わらない。
その野球部をもつ中小企業の電機メーカーを舞台にした小説。会社の業績不振で野球部が存続の危機を迎える。そんな中、監督がライバルメーカーに主力を連れて移り、会社はライバルに吸収されようとし、最後の勝負を迎える。野球のシーンの書き方は上手とは思わないが、企業ものとしては面白い。軽いけど。
折しもパナソニッックが業績不振で廃部を表明した。記者会見した専務は、かつて松下電器時代に活躍した、アマチュア野球界のスターだった・・・。

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