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映画「マグニフィセント・セブン」 [観]

黒澤明の「七人の侍」、ユル・ブリンナーの「荒野の七人」に続く、となれば話しは単純、明快。
悪者は開拓者の土地を奪う金採掘の成り上がり。抵抗して殺された男の妻の依頼を受けた、賞金稼ぎが仲間を集めてやっつける、というもの。
勧善懲悪、スカッとする。映画はこれが一番。

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2017日本ジュニア室内陸上競技大阪大会 [観]

中学3年の甥っ子が男子60Mに出場した。それだけでもびっくりしたのに、ファイナリストになった!
今日は朝から1日楽しませてもらった。春からは陸上部が熱心な高校に誘われて行くらしい。がんばれば秋の国体にも、少年の部の県代表で出場できるかもしれないそうだ。そしたら旅行を兼ねて応援に行ける。また楽しみが増えた。
それにしても、うちは足が遅い家系だったのにどこでDNAが入れ替わったのだろう。

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映画「沈黙-サイレンス-」 [観]

江戸時代、キリスト教が弾圧される中で、信者たちの受難を目の前にして宣教師たちが「転向」していく姿を描いたもの。
遠藤周作の原作を読んだのはン~十年前、まだ多感なころだった。「神」を信仰する、ということが分からなかったものだが、今回もやはり分からなかった。監督は巨匠と呼ばれているらしいが、今の時代にこのような作品を送り出す意図は何なのだろう。
それはさておき、脇を固める日本人の俳優たちの演技はすばらしい。

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映画「この世界の片隅に」 [観]

近場で上映館がなく、ようやく観にいった。今年度のキネマ旬報ベストテン第1位の作品。太平洋戦争時、広島に生まれ軍港呉の丘にある家に嫁いだ、絵を描くのが大好きな少女の暮らしを描いたアニメ映画。
大きな事件が起きるわけではない。日々困難になってゆき、空襲から逃げ惑い、肉親を失いケガをする生活が描かれるだけ。ヒロシマは間接的に表現されているだけなのに、家族の大切さと反戦平和の願いがこころにしみる。
冒頭に流れる、フォーク・クルセイダースの名曲「悲しくてやりきれない」でいっぺんに引き込まれた。

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映画「ローグ・ワン」 [観]

封切りいの一番、朝の8時50分からの初回を見に行った。映画スター・ウオーズの外伝である。
第1作のエピソード4を見たのは40年近く前のことになるが、あのときの興奮は今も忘れない。帝国軍の最終兵器デス・スターを反乱軍が破壊する話しだった。
そのデス・スターの設計図を手に入れるために戦った兵士たちの活躍がサイドストーリーとして作られた。ジェダイやダース・ベーダーと違ってフォースの超人力を持たない者達が「フォースと共に」を合い言葉に結集する。
スター・ウオーズの底流である希望と家族愛を踏まえて、第1作につながる流れもよく練られているし、登場人物やアイテムも懐かしさでいっぱいになる。とっても面白かった。エピソード4を見ていなくても十分に楽しめる。
来年末といわれる本編の第8作も待ち遠しい。

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計盛健次 油彩展 [観]

40年も前に同じ職場だった先輩が個展を開いた。河内長野市自然保護展で偶然奥様とご一緒になり、案内をいただいた。
絵心は全くなくて、善し悪しなど分かるわけもない。ただ、全体を通して赤が基調になっており、圧倒的に迫ってきて、息苦しいほどだった。そんな中で、「躍動」と題された大作は伸びやかで「いのち」あふれる感じがして、一番気に入った。
先輩とはその後一度も会っていなかったのだが、退職してから絵を学び始められたという。見習わねばなあ。

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映画「続・深夜食堂」 [観]

顔に刀傷を残すマスターが真夜中の12時から朝まで営業する深夜食堂。そこに集まる人たちのエピソード集。2作目になる。
今回は、喪服の仮装でストレスを晴らす女性編集者、そば屋の跡取りと年上の女、若いころに子どもを捨てた老女の話。
大きな事件が起きるわけでもなく、感動する、といったものではないが、宣伝文句の「心と小腹を満たす」がぴったりかな。きっと次作もあるだろう。

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映画「インフェルノ」 [観]

人口の爆発的な増加で滅びることを憂える大富豪の科学者が、人類を半数に減らすウイルスを開発して隠した。
その場所を探す大学教授と、彼を追うWHOやら警察やら秘密組織やらが入り交じってややこしい。誰が敵やら味方やら。未だによく分からないところがある^^;
それでも謎解きとアクションが絡み合って、どんでん返しもあり、なかなか面白かった。

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映画「スター・トレック BEYOND」 [観]

懐かしいテレビドラマの復刻劇場版。2作目になるのだろうか。
救援の依頼を装った敵にUSSエンタープライズ号が破壊される。脱出した敵地でかつての宇宙艦隊の船と子孫に出会い、敵をやっつけるというもの。
撮影もすばらしいし、スピード感にあふれるが、何にも余韻が残らない。かつてのカーク船長とミスター・スポック、ドクター・マッコイたちが懐かしいなあ。

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映画フリーパス [観]

映画見放題のフリーチケットをもらって今日が最終日だった。
T〇〇〇だけだが、60,000マイル貯まると一月間有効というもの。1分1マイルなので、1本平均2時間として50本観たことになる。シニア料金とはいえ、ちょっとどっきり。
ま、そのお陰でお金を払ってまで行くことはないものも見せてもらった。
新しい順に、
「ジェイソン・ボーン」、「君の名は。」、「グッドモーニングショー」、「SCOOP]、「レッド・タートル」、「怒り」、「ハドソン川の奇跡」、「真田十勇士」、「BFG」、「参勤交代リターンズ」、「キング・オブ・エジプト」、「スーサイド・スクワッド」

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映画「レッドタートル ある島の物語」 [観]

冒頭にスタジオジブリ作品と表示されるが、スタッフのほとんどは外国人らしい。
嵐の海に投げ出された男が無人島に流れ着く。何度も脱出を試みるが果たせず、絶望の淵に立たされたとき奇跡が起きる。
セリフはない。アップのシーンもない。眼は点で表されるだけなのに、全てが理解できる。音楽のおかげだろうか。
生きることのすばらしさが伝わる。こころにしみた。

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映画「ハドソン川の奇跡」 [観]

何年前だったか、アメリカの旅客機がエンジンの故障で真冬のハドソン川に不時着水した事件があった。
死者を出さず、すごい操縦だと感心したものだったが、それが映画になった。
スーパーヒーローだと思われた機長に、国の調査委員会が「他の空港に着陸できたはずであり、乗客を危険にさらした」と嫌疑をかけた。
調べられる機長たちの心理がよく描かれていて、緊迫のクライマックスへ引き込まれる。実話だという。

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映画「BFG」 [観]

スピルバーグ監督がディズニー作品を手がけた。心優しい巨人BFGと、孤児院の少女ソフィーの友情と、勇気を描いたファンタジー。
主役は、スピルバーグの前作「ブリッジ・オブ・スパイ」でソ連のスパイを演じて主演のトム・ハンクスを圧倒した、マーク・ライランス。
BFGは他の巨人から仲間はずれにされ、「夢の国」で集めた夢を調合し、人間の世界へ出かけては眠っている子どもたちにステキな夢を吹き込むことを仕事にしている。一人寂しく生きていたが、ソフィーと出会い、悪い巨人を退治するために二人で立ち向かう、というもの。
子どもよりも大人のための童話。

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大阪府立夕陽丘高等学校音楽科第20回定期演奏会 [観]

かつて演奏会の裏方をお手伝いした縁で、ありがたいことに毎年案内をいただく。
会場のNHK大阪ホールは定員の1400席が満席で、途中退出の人のチケットを待つ列ができるという盛況だった。
全員による第二部の客演指揮者は山下一史。「木星」と「オペラ座の怪人」というよく知られた曲目でとても盛り上がった。
今年もいっぱいパワーをもらった。若いということはすばらしい。

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映画「シン・ゴジラ」 [観]

リオ五輪のテレビ観戦も疲れる ^^; 息抜きに観にいった。
ゴジラは徹底的に街を破壊する悪者で、それを退治する人びとの努力物語に仕立てられている。
それはまあそれでいいんだけれど、何ともゴジラがちゃちだ。ハリウッドを見慣れたせいか、あまりにも貧弱だ。縫いぐるみじゃあないかと思った。残念。

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映画「ターザン REBORN」 [観]

子どもの頃に読んだターザンは、動物と仲良しで密林の王者だったが、具体的にはどんな話しだったか忘れてしまった。
この映画は誕生から、祖国への帰還、そして再びジャングルへ戻って悪い奴をやっつけるターザンが描かれる。
動物たちがものすごい迫力で面白かった。どうやって撮影するんだろう。

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映画「帰ってきたヒトラー」 [観]

服装も顔もヒトラーにそっくりの男が、リストラされたテレビマンによって見出され、テレビに出演する。男はカメラの前で過激な演説を繰り広げ、視聴者は度肝を抜かれる。
やがて、かつてのヒトラーのモノマネ芸人として人気を博していくが、実は男は現代にタイムスリップしたヒトラー本人だった。正体に気がついたテレビマンが抹殺しようとするが、時すでに遅い。
格差が広がり、停滞感が蔓延している世界中で、洋の東西を問わず声高な煽動者が台頭している。とても笑える映画ではなかった。

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映画「10 クローバーフィールド・レーン」 [観]

大阪は梅雨が明けたかのような猛暑日が続く。たまらずに映画館に避暑に出かけて観たのがこれ。予告編も何も知らなかったが、なかなか面白かった。
元アメリカ海軍兵士が有事に備えて地下シェルターを整備している。そこへ交通事故で負傷した女が運び込まれる。外は核戦争か、宇宙からの侵略で汚染され、中で生きるしかないという。嘘か誠か。
監督が先の「スター・ウオーズ」を作ったJ・J・エイブラムスだと後から知った。なるほど。

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映画「64 ロクヨン」 [観]

刑事ものは好きでよく読む。横山秀夫の原作は、髙村薫の「レディ・ジョーカー」と並んでお気に入りだ。
映画では原作とはラストが少し変更されているが、組織の中で生きなければならない男、娘の親、犯人を追う刑事としての姿は良く出ていると思う。
ただ、佐藤浩市がイイ男すぎて、先にドラマで主演したピエール瀧と比べると少し物足りないかな。

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映画「海よりもまだ深く」 [観]

小説家になる夢を捨てきれない男は、子どもを連れて出て行った妻に未練が残り、長男と月に一度会うのが唯一の楽しみだ。
元妻に渡す養育費はもちろんのこと、子どもにプレゼントを買う金にも困り、母親の家で金目のものを探す。子どもを連れて行ったとき台風に遭い、元妻も来て一晩を過ごすことになる。
結局、家族が元に戻ることはなさそうだが、互いに相手を思いやりながらの再出発を予感させ、穏やかな気持ちになる映画だった。
主演の阿部寛の演技は少々オーバー気味だが、母親の樹木希林と子役の吉澤太陽がとても気に入った。

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映画「神様メール」 [観]

この世を支配する神様はパソコンで世界を牛耳っている。神様には妻と娘がいるのだが、その傲慢さに愛想が尽きた娘がパソコンを乗っ取って、全人類に余命を知らせるメールを送った。
娘はイエス・キリストの妹で、寿命をカウントダウンされる人間界に降り立つ。哀しみに囚われた人の中から新たな使徒を選び出し、新・聖書を作ろうとする。
選ばれたのは路上生活者、手の不自由な女、暗殺者、富豪の夫人、独身の中年男、女の子になりたかった少年の6人。
おかしく、しんみり、見終わって何故かとても得をした気分になった。

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映画「スポットライト 世紀のスクープ」 [観]

十数年前、多くの神父が信者の子どもたちを性的虐待し、教会がそれを隠蔽していたスキャンダルを暴いた新聞記事が出た。その「ボストン・グローブ」紙の特集記事欄、「SPOTLIGHT」を担当した記者達を主人公にした映画。
少しマンネリに陥りかけていたチームに、新任の編集長が忘れ去られそうな出来事を掘り下げるように指示する。そこに見えてきたのは、聖職者達の不祥事だった。
5人の記者達の地道な取材活動が描かれる。そこには暴力事件や権力の横暴も登場してこないが、もう少し教会側の対応を入れて欲しかったような気がする。アカデミー賞作品賞、脚本賞受賞という。

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映画「ルーム」 [観]

本筋とは外れるが、閉じ込められた部屋から脱出した子どもを保護した女性警官が、辛抱強く話を聞き出して、犯人検挙に至るシーンがとても真に迫って感動的だった。
17歳で男に誘拐され納屋に閉じ込められる。生まれた子どもが5歳になったとき母と子は脱出に成功するが、本当の物語はそれからだった。
男の子はTV以外の世界を知らず、母は神経を病み、待っていた両親もまた傷ついていた。そんな彼らがいかにして復活していったか。

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バットマンVSスーパーマン [観]

アメリカ漫画のヒーローが激突する。さぞかし面白いだろうと観にいった。前作の続きになるらしいのだが、さっぱり筋が分からなかった(涙)。
スーパーマンが、世界制覇をもくろむ悪に罠にはめられ、人類の敵とみなされる。バットマンが立ち向かい、あわやというとき真の敵に気付いて・・。というようなことだったかな。
魅力的な第3の人物が登場するので、続編があるのか、それともそちらが主人公になるのか。

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映画「家族はつらいよ」 [観]

笑い転げながら、身につまされながら、見終わってじわっとあたたかくなる。しばし浮き世を忘れ、これこそが一番の映画の楽しみかもしれない。
山田洋次監督が前作「東京家族」のメンバーで喜劇を作ってくれた。新興住宅地にマイホームを建て、3人の子を育ててリタイアし、孫を含めて3世代で暮らす家族に突然危機が訪れる・・?
脚本も演技もすばらしい。これはもうゼッタイ、続編があるにちがいない。監督には長生きしてもらって、寅さんのように続けて欲しい。

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映画「不屈の男」 [観]

太平洋戦争で捕虜になったアメリカ兵が困難に耐えて帰国するという話。日本軍の捕虜に対する拷問シーンばかりが取り上げられ、日本公開が大幅に遅れて話題になった。
実話だそうで、男は戦前のベルリン五輪に出場した中距離ランナー。長野五輪のとき、日本で聖火ランナーとして出場した。
飛行機の不時着による50日近い漂流、収容所での虐待に屈しなかった姿が綴られるが、少し物足りない。彼ばかりに目を付けた日本軍将校との確執や、聖火ランナーとして来日を果たすに至った経緯が欲しかった。

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映画「ヘイトフル・エイト」 [観]

南北戦争後のアメリカ。黒人の賞金稼ぎと白人の賞金稼ぎが、獲物を持って、吹雪の中を山荘に避難する。
そこには、いわくありげな先客がいて、やがて殺し合いが始まる。残虐シーンが多いためR18+指定になっているようで、極めつきのB級映画だが、これがまた実に面白い。
エンニオ・モリコーネの音楽といい、70年代のマカロニウエスタンを彷彿させるが、まったく別物で、最後まで結末を見通せない。あっという間の3時間だった。

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映画「オデッセイ」 [観]

アメリカの有人火星探査チームが調査中に離脱を余儀なくされる。そのとき隊員の一人が事故に遭い、死んだものとして火星に残された。
ところが生きていて、彼を救出に向かうという話。はじめに結末ありき、ということだから、途中のプロセスがどうなのかを楽しむ映画。
まったく予想できない手助けや、「はやぶさ2」で話題になった地球スイングバイの話も出てきて、まあまあ面白かった。

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映画「ブラック・スキャンダル」 [観]

アイルランド系のアメリカのギャングとFBIの捜査官が幼なじみで手を握る。
ギャングは勢力を広げたい、FBIはイタリアマフィアの撲滅に功績を挙げたい。おまけにギャングの兄が上院議員になる。実際にあった話らしい。
ジョニー・デップのワルぶりが凄みがあってゾクリとする。

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映画「ザ・ウオーク」 [観]

1974年、ニューヨークに完成したワールドトレードセンターのツインビルにワイヤーロープをかけて綱渡りした男の話。
サーカスの綱渡りに魅せられた男が、鬱屈を抱えた仲間の協力を得て、警備員の目をかすめ綱渡りに成功したという話。
それだけの映画。3Dだけの上映で、特撮を見せびらかしたというだけの映画。
アメリカ人にとっては、9.11テロで倒壊した街への鎮魂歌なのかもしれないが。

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