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不作の筍 [食]

近所のミカン山の持ち主がバス停の向かいに農産物の店を出す。
この時期はタケノコで、例年販売日が貼り出され、朝早くから客が列をつくる。今年は見かけないと思っていたら、貼り紙がないのに開いていた。ラッキーに買うことができたのだが、今年は例年にない不作なのだそうだ。今日でもう終わりという。3本で700円だった。

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稲葉ジャンプ [思]

テレビでよく巨人を見ていた頃、ヤクルトでイヤだったのは古田と宮本だった。
稲葉はフツーの存在で、大リーグを目指すといったときは驚いた。案の定(ごめん)、オファーがなくてパリーグへ行ってしまい、いつだったか日本シリーズでMVPを獲るまでは忘れていた。
それが39歳になって2000本を打った。不明を恥じて心からお祝いする。おめでとう。ジャンプするファンは力をよく知っていたんだな。人望も厚いと聞くし、来年のWBCも頼むぜ。
宮本と小久保も早く打てよ。

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映画「バトルシップ」 [観]

電波増幅装置の開発に成功したアメリカが深宇宙へ友好のメッセージを発信した。しかし、それに応えてくれたのはエイリアンだった。
ハワイで合同演習中の米日海軍が応戦するが、圧倒的な武力差に敗色濃厚となる。そのとき浅野忠信臨時艦長がアナログ戦法に活路を見いだす・・・。
はは、まあ、暇つぶしにはもってこいだ。
ただし、観にいったらタイトルバックが終わるまで席を立たないこと。損をするよ。

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黒田 VS ダル [観]

ダルビッシュが大リーグで投げるのを初めて生放送で見た。
期待通りすばらしい出来で、もう何年もやっているような風格さえある。過去3回の登板は準備期間だったようで、適応能力が高いことを証明した。次は無四球、完投、完封と楽しみは続く。
黒田も惜しかった。3回の2アウト無走者、2ストライクノーボールからの四球が点になったのが痛かったなあ。それでも先発の役目は充分果たした。ただ、今日が4試合目で悪い、良い、悪い、良い、ときたから次の試合はとても大切だ。
この二人の投げ合いはもう一度見られるだろうか。そのときは黒田を応援する番だが。

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祝・トキ二世誕生 [鳥]

やった、やった!ついに放鳥されたトキにひなが誕生した。
生まれてすでに1週間ほど経っているらしいのに、1羽しかいないようなのが気になるが、まずはめでたい。
生まれたら生まれたで、無事に巣立つのか、またまた心配だ。それでも、他にも抱卵しているペアがいるようだし、一月後が楽しみだ。みんな、がんばれよ。

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朝日新聞特別報道部「プロメテウスの罠」 [読]

「世界有数の地震国になぜ50基を超える原発ができたのか。なぜ深刻な事故が想定されなかったのか。事故が起きたとき、なぜ十分な対処ができなかったのか。なぜ住民には情報が届かなかったのか。官僚は、政治は何をしていたのか」(後書きから)。
フクシマについての検証を朝日新聞が連載している。昨年10月に開始され現在も続いているが、その第1部が書籍化された。
プロメテウスとは、ギリシャ神話で、人間に火を与えた神とされる。火によって人類は文明を発達させ遂には原子の火を得たが、それはこれまでの歴史と同じように人間が制御できるものか。
もはや電気なしでは生きていけない私たちはどうすればいいのか。事故処理に当たる作業員の状況、被害者への補償、汚染の未来への影響、雇用や経済への影響、代替エネルギーの開発など知りたいことは山ほどある。続編に期待する。

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夏鳥初認 [鳥]

今年初めてキビタキとオオルリ見たあ。
場所は大阪市のど真ん中にある長居植物園。J1セレッソ大阪のホームスタジアムに隣接する有料の植物園である。広さが24haの公園の中の雑木林にいた。冬鳥のツグミが、大陸へ旅立つために、せっせと虫を食べて体力をつけているところへ、ツバメに続いて東南アジアから日本で繁殖するためにやって来た。
残念ながらこの場所で子育てをするのは難しいので、北上する個体が都市のみどりの中で休憩しているものと思われる。被災地にも行ってくれよ。

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造幣局の桜 [遊]

大阪の桜も終盤を迎えると造幣局の通り抜けになる。
500メートル余りの構内道路の両側に129種の桜が植えられている。もちろん日本の桜百選のひとつで、見事に咲き誇っているのだが、いかんせん名前のとおり南から北への一方通行「通り抜け」、立ち止まり禁止である。すさまじい人出で、ゆっくり楽しむなどとても、とても。
めげずにカップルには夜桜もいいだろうが、こちとらには近所の桜の下で飲むビールが一番かもしれない。23日(月)まで公開中。

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映画「ジョン・カーター」 [観]

見終わって、「アバター」の二番煎じじゃないか、と思った。
帰ってネットを見て納得。原作が同じで、100年も前に書かれたスペースアドベンチャーだそうだ。
アメリカ南北戦争の勇士が、地球より文明の発達した星へスリップしてしまう。そこには二つの国家と原住民らしい部族があって、宇宙制覇をもくろむ悪魔に支配されようとしていた。人身御供になるプリンセスを助けるため、妻子を守れなかった男が立ち上がる・・・。
観客に中年の夫婦や女性が多く、なんとなくほっとした。

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デズモンド・モリス「フクロウ その歴史・文化・生態」 [鳥]

世界には8,000種以上の鳥類がいるとされ、その内フクロウは約200種に分類されている。そして、日本では11種が記録され、私が見たのは未だ2種類に過ぎない(涙)。
本書は、副題が示すとおり、フクロウについての現在の知見が述べられている。フクロウは、その人間に似た顔と夜に活動することから、賢者と悪魔の相反する象徴として扱われてきたという。森林破壊により絶滅が心配され保護活動が進められている中で、未だに開発途上国では邪悪な存在として殺され続けているらしい。信じがたい話だが、これが現実ということなのだろうか。
フクロウは芸術家にも魅力的なものらしく、最古のものはフランスの洞窟で発見された3万年前の壁画だそうで、現在までの絵画や工作品などたくさんの写真が挿入されていてうれしい。
一つだけ不思議なのは、寿命に関する記述がない。一体どういうことなのだろうか。

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映画「アーティスト」 [観]

白黒の無声映画である。音楽だけが流れる。
ストーリーは単純で、落ちぶれたサイレント時代の人気男優と、トーキー時代に入って売り出した新進女優のメロドラマだ。
確かに3Dや特撮ばかりの昨今の中では、オーバーな演技も含め、非常に新鮮だ。でも、それだけのような気もする。アカデミー作品賞らしいが、もう一度見たいかと聞かれたら、どうするかなあ。

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ダル、満開ならず [思]

ダルビッシュのMLBデビュー戦は残念だった。
生放送で見られなかったのだが、スコアブックからはイチローにやられたように見える。まあ、去年も開幕戦は8点程取られて負け投手になっていたと思うので、それに比べれば上出来の発進だ。
しかし、アメリカ人を前にして、次戦は早くも正念場のような気がする。ヤンキースの黒田も同じような立場になっているが、がんばってくれよお。
写真は、全く関係のない、桜満開の本日の大阪城。

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近所の桜 [遊]

奥河内はソメイヨシノが満開になった。
日本人のDNAには桜への郷愁が埋め込まれているというが、そういう意味では私は間違いなく日本人だ。一昨年までは自由にならなかった。昨年は出かける気になれなかった。今年はいっぱい見に行こう。
遠くの山は大阪で一番人気のある金剛山。

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朧月夜 [詩]

昨夜家に帰るとき、最後の路地を回ると、正面に昇ったばかりの月があった。
まん丸で、淡い黄色で、柔らかくかすんで見える。こういう景色こそ写真に撮りたいなあ。

外にも出よ触るるばかりに春の月    中村汀女
(と)

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沼田まほかる「ユリゴコロ」 [読]

死期迫る父を見守る青年に、母の秘密が明らかになっていく。
殺人鬼の物語なのに、生々しい描写なのに、読後優しい気持ちになってしまう。無茶苦茶な設定だと思いながら引き込まれてしまうのは、作者の力量なのか、こちらが甘ちゃんなのか。「まほかる現象」とかいうキャッチコピーにしっかり乗せられている。
それにしても、奥付によれば作者は63歳でこれを書き下ろしたことになる。すごいなあ。

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一発勝負 [観]

オリンピックの代表を決めるのに、訳の分からない「選考」などというものがしばしば悶着を起こす。シドニーに出られなかった千葉すずの無念を思い出す。
その点、今回の水泳は文句なしだ。日本選手権の上位2名、しかも世界水準の記録に達しなければ派遣しない。
その100m平泳ぎで北島康介が日本新記録で優勝した。去年あたりは引退とかいわれてなかったっけ。これはロンドンでもがんばってほしいなあ。

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トランペットの少女 [思]

新年度が始まった。長く宮仕えをしてきたので、4月1日は気分があらたまる。
陸前高田の流された自宅跡で鎮魂の「負けないで」を吹いていた、あのトランペットの少女が医大に進学する、と朝日新聞で読んだ(写真も)。
負けられない、まだまだ老け込んでなんかいられない。ありがとう、瑠璃さん。

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